アルクトップ工法は杭頭部に回転力を与える回転貫入工法で
試験杭を打設して打ち止め管理値を設定し本杭の打ち止め管理を行うので確実な打ち止め管理が可能です。

施工手順

1.杭の建て込み

施工機械のウインチを用いて杭をつり込む。施工機械のリーダーを位置調整することにより、下杭を杭芯位置にあわせて建て込み、杭頭部と杭頭チャッキング装置を接続する。施工機械下部の振れ止め装置で杭を拘束する。

2.杭の回転貫入

施工機械の回転駆動装置により、杭頭部に回転力を与えて貫入する。貫入ピッチが減少する場合には杭頭部に押込み力を付加して回転貫入を補助する。

3.継手の施工

継杭を建て込み、溶接または無溶接工法(機械式継手)により接合をし、下杭と同様に回転貫入を行う。
ALKTOP工法の継ぎ手施工は溶接または無溶接工法などにより接合する。溶接以外の継手を用いる場合には、第三者機関の評価をうけた工法とし、施工方法や管理方法は評価を受けた工法の基準に従う。

4.打設完了

打ち止め管理方法に基づき打設を完了する。

明確な打ち止め管理方法

第一段階

試験杭で得られたトルク値の80%以上で合格

※一般的な工法では試験杭トルクの100%が通例です

第二段階

一回転当たりの貫入量管理
打ち止め管理方法の設定

ALKTOP工法の杭施工における打ち止め管理値の設定方法および、本杭施工における打ち止め管理方法は以下のとおりとなっています。

打ち止め管理値の設定

打ち止め管理値は、地盤調査結果と試験杭の回転貫入時の計測値より次のように設定する。回転トルクによる管理値は、支持力算定時の先端平均N値算定範囲上端、または支持力算定時に用いた先端平均N値以上のN値を有する土層から、打ち止め迄の間に計測された回転トルクの最低値とする。1回転あたり貫入量による管理値を用いる場合は、打ち止め直前の記録値とする。

打ち止め管理方法

本杭施工に於いて以下のA・Bのいずれかで確認できた場合は施工完了とする。
A.設計図書に準じた設計土層まで杭先端を到達させ、回転貫入時のトルクの値が管理値の80%である計測値を確認する。
B.設計図書に準じた設計土層まで杭先端を到達させても回転貫入時のトルクの値が管理値の80%を超えない場合には、1回転あたり貫入量が管理値以下である計測値を確認する。