ファインパイル工法ecoは従来工法とは全く異なる攪拌新技術で安定した強度と均質性を確保した
改良体を地盤中に形成する建築技術性能証明取得工法です。

特徴 1

安定した強度と均質性を確実に得るために
新たな発想で誕生したファインパイル工法eco

ファインパイル工法ecoの施工管理

試掘ロッドによる原地盤土の把握

試堀ロッドで原地盤から土を採取、土質を確認し、pH測定を行うことによって
原地盤の土質を検証します。

ソイルセメントスラリーの採取

採取器を使用して、任意の深度でソイルセメントスラリーを採取し、より精度の高い品質確認を可能としています。

混合攪拌比較

在来工法に比べ良質な改良体が確認できます。

化学的攪拌技術とは

通常のセメントスラリーと界面活性剤(KNNスラリー)の比較実験

界面活性剤(KNNスラリー)の特徴

界面活性剤とは

界面活性剤は1つの分子内に親水基(水によく馴染む部分)と疎水基(水に馴染まない部分)を持つ物質で、混ざり合わないはずの「水」と「油」の境界面を活性化して混ぜ合わせてしまう性質があります。親水基の部分は水に溶けようとしますが、水に馴染まない疎水基の部分は水との接触を避けようとします。その結果、界面活性剤は、疎水基の部分を水でない部分(空気や水中の固体、油など)の方に向けて集まります。この現象を「吸着」と言います。さらに、多量の界面活性剤を溶かしていくと、疎水基は吸着する部分が無くなり、水との接触を避けるため疎水基同士が集まります。この現象を「会合」と言います。この「吸着」と「会合」が界面活性剤の基本的な動きで、この働きにより「浸透性」「乳化作用」「分散作用」の効果が生まれます。KNNスラリーは界面活性剤を活用することでセメントスラリーの粘度を低下させ、攪拌時に土とセメントミルクを確実に混合させ、均一性の強度を持った安定した改良体を形成しています。
※KNNスラリーは開発時の試験で、労働省告示第60号の「危険有害化学物質」に該当しない事を確認しています。

特徴 2

攪拌新技術が土を選ばず高品質な改良体を実現。

ローム、凝灰質粘土など、攪拌が難しい土質でも攪拌し、安定した改良体を形成することができます。

特徴 3

高品質な改良体だから、『従来よりも小さな改良径』

通常の深層混合処理工法はφ600mmが通例ですが、高品質なファインパイル工法ecoの最少径はφ300mm。柱状改良径を小さく出来るので安全とコストを考慮した設計が可能です。

特徴 4

建築技術性能証明取得工法

ファインパイル工法ecoは、財団法人日本建築総合試験所による建築技術性能証明(GBRC性能証明 第12-25号)を取得しています。また、財団法人日本建築センター施工技術審査証明(BCJ-審査証明-51)も取得しています。
※適用範囲は異なります。

ファインパイル工法ecoは改良体内のバラツキ指標である変動係数※1で優れた
結果が得られ、強度面において均一性が確認されています。

※1変動係数は相対的なバラツキを表し、数値が低い程、バラツキが少なくなります。