工法・サービス

深層混合処理工法 ファインパイル工法Civ.

建設技術審査証明 BL 審査証明-032 NETIS 新技術情報提供システム

ファインパイル工法Civ.は
多種多様な地盤条件に対応する豊富なラインナップで、私たちは建物の安⼼を⽀えることを第⼀に考えます。

ファインパイル工法Civ.は、セメントスラリーに分散剤(KNN スラリー20)を添加し混合攪拌することで、初期流動性を化学的に促進させ均質な強度を確保した柱状の改良体を地盤中に形成する工法です。
国交省新技術情報提供システムNETIS(KT-200042-A)登録⼯法です。

ファインパイル工法Civ.の仕様および適用範囲
仕様および適用範囲 仕様および適用範囲 仕様および適用範囲

ファインパイル工法Civ.の審査証明内容
ファインパイル工法Civ.は(一財)ベターリビングで建設技術の審査証明を取得しています。

技術概要

本技術は、セメント系固化材のスラリーを吐出しながら地盤を掘削攪拌することで、柱状の地盤改良体を築造する機械攪拌式深層混合処理工法です。本工法は、独自に開発した分散剤(KNN スラリー20)をセメントスラリーに適量添加することで、ソイルセメントスラリーの粘度を低下させて、施工性の向上と改良体の一軸圧縮強度のばらつきを抑えるという特徴があります。技術の普及のため、本工法では、適切な設計・施工の審査を行い、承認を受けたものを当工法として認める運用体制とし、定期的な第三者の審査を受けて適切な運用体制の維持に努めます。

開発趣旨

深層混合処理工法は現場にて改良体を築造するため、改良体の品質が現地の土質の影響を受けやすい性質があります。特に粘性土は、セメント粒子と土粒子が凝集体を形成しやすいため、ソイルセメントスラリーの粘性が高くなり、均一に攪拌するのは難しい。従来の技術においては、攪拌翼の形状や施工管理の方法など、機械的な攪拌技術の開発が重視されてきましたが、本工法では、従来の機械的攪拌技術に加え、セメントスラリーに本工法専用の分散剤を適量添加することで、混練の精度を向上させます。
施工データの偽装や施工不良などが問題視されている中、信頼性の向上のため、工法の運用体制に定期的に第三者の審査を導入することで、適切な運用体制を維持できることを目標としました。さらに適切な設計・施工の管理の審査により他地盤改良業者への技術の普及を目的としました。

実験サイト

3土質6現場で本工法の施工を行い、400本以上のコア抜き圧縮試験により、改良体の品質を確認しました。その結果、本工法で施工した改良体は性能・信頼性を得るに申し分ない結果を得ることが出来ました。

実験サイト

ファインパイル工法Civ.の特徴
ファインパイル工法Civ.は従来工法とは全く異なる攪拌新技術で建設技術審査証明取得工法です。

ファインパイル工法Civ.は従来工法とは全く異なる攪拌新技術で安定した強度と均質性を確保した改良体を地盤中に形成する建設技術審査証明取得工法です。

特徴1

安定した強度と均質性を確実に得るため、新たな発想で誕生したファインパイル工法Civ.

機械的撹拌技術+化学的撹拌技術=ファインパイル工法Civ.

機械的 撹拌技術とは

ファインパイル工法Civ.の施工管理

化学的 撹拌技術とは

動画はこちら

特徴2

中規模建築物や工作物に対応した改良径、改良長

改良径φ1500mm、改良長18m まで施工可能で、小規模建築物から中規模まで、適用範囲が広い工法です。

特徴3

分散剤(KNN スラリー20)の特徴

・ソイルセメントスラリー、セメントスラリーの流動性が向上します。
・本薬剤の主成分は、食品添加物に指定されている物を主成分としているため、安全です。
・固結後は強度・収縮率などに影響を与えません。

分散剤(KNN スラリー20)

特徴4

分散剤(KNN スラリー20)の効果

粘性土はセメントスラリーと混ざることで、増粘する傾向にあります。増粘の原因は、マイナスの電荷を帯びたセメント粒子に水が加わり、水和反応が進むことでCa2+ が溶出し、マイナスからプラスの電荷に変わったセメント粒子が、マイナスの電荷を持つ土粒子と吸着して凝集体を形成することで土中水を拘束することにより生じます。この凝集体が共回り現象や土塊形成など、ソイルセメントスラリーの流動性を失わせます。
そこで、KNN スラリー20 を添加することで、セメントと水が水和反応を起した際に生じるCa2+ の濃度を抑制することができ、凝集体の形成も抑制できます。また、KNN スラリー20 がセメント粒子および土粒子表面に吸着し、電離作用により土粒子とセメント粒子を反発させることで、個々の粒子を分散させ、凝集体の形成を防ぐため、流動性を保持できます。

増粘のメカニズムとKNNスラリーの効果

ファインパイル工法Civ.の施工手順
ファインパイル工法Civ.は土質を選ばず短期間で打設時の振動や打撃音等の騒音はありません。

ファインパイル工法Civ.は粘性土地盤、火山灰質粘性土地盤、砂質土地盤での施工が可能で、土質を選ばず施工が可能です。また、打設時の振動や打撃音等の騒音はありません。

  • 攪拌装置セット
  • 空掘り
  • 回転掘進・混合攪拌
  • 先端部、再攪拌
  • 引き上げ、混合攪拌
  • 杭頭処理

ファインパイル工法Civ.の運用体制
ファインパイル工法Civ.は設計から施工管理まできめ細やかにサポートしています。

ファインパイル工法Civ.は兼松サステックとグランダートユニオンによるバックアップ体制で、設計から施工管理まで様々な現場がスムーズに施工できるよう、きめ細やかにサポートしています。

第三者に審査を受けた適切な運用体制

ファインパイル工法Civ.の施工手順
ファインパイル工法Civ.は環境に優しく打設時の振動や打撃音等の騒音がない工法です。

土質を選ばず様々な現場に対応できるファインパイル工法Civ.は、環境に優しく打設時の振動や打撃音等の騒音がない工法なので着工から完成まで安定した強度の杭をスムーズに施工できます。

施工手順のフロー図